



今回依頼のあった人形は、防虫・防湿を考慮した専用ケースに収められ保管されていました。
このように大事に保管していても劣化は防ぎきれないものです。
このように大事に保管していても劣化は防ぎきれないものです。

繊維や染色の違いで、劣化状況はそれぞれ異なります。それらを1つ1つ細かく確認していくことが大きな意味を持ちます。

人形一体につき、使用されている材料は数種に及びます。中には10種以上のものも珍しくありません。

各々に適した処理剤を、その箇所に合せて塗布していきます。選択を誤ると、色落ちや風合いの欠如につながり、取り返しがききません。直接劣化した繊維を扱う工程なので、特に慎重さが求められる作業です。