唐や漢の都・長安だった中国西安市で出土する貴重な文化財の保存に向け、京都造形芸術大(京都市左京区)は28日、西安市の調査研究機関、文物保護考古所と共同研究の協議書(協定書)を同大学で締結した。
平安京の出土遺物の保存処理で実績があり、中国でも共同研究を進めてきた岡田文男教授(文化財科学)が中心となり、今年7月、現地に研究センターを開設。保存処理の研究と実践を進める。
平安京の出土遺物の保存処理で実績があり、中国でも共同研究を進めてきた岡田文男教授(文化財科学)が中心となり、今年7月、現地に研究センターを開設。保存処理の研究と実践を進める。
対象は、近年の都市開発で発見が相次いでいる王の墓などの遺跡から出土した前漢代(紀元前後)の壁画や紙片、赤彩土器、象眼の入った青銅器、15世紀の明代の漆棺など。文化財保存処理機関の𠮷田吉田生物研究所(京都市山科区)が協力する。
来日した孫福喜・西安市文物局副局長は「人類の貴重な遺産といえる文化財を、きちんと分析して保存を考えることが必要で日中共同研究に期待する」。岡田教授は「都市開発が進む西安市内では、これまで知られていなかった遺物が大量に見つかって
おり保存は急務。10年かけて事業を進めたい」と話した。
来日した孫福喜・西安市文物局副局長は「人類の貴重な遺産といえる文化財を、きちんと分析して保存を考えることが必要で日中共同研究に期待する」。岡田教授は「都市開発が進む西安市内では、これまで知られていなかった遺物が大量に見つかって
おり保存は急務。10年かけて事業を進めたい」と話した。