夏の味覚・ハモの骨格標本が、京都市東山区の京料理店「馳走(ちそう) 高月(こうげつ)」で展示されている。体長約1.1メートル、骨の数は計約3500本。小骨をピンセットで一本一本取り出し、2年がかりで復元した。店を訪れた客は「恐竜みたい」と驚いている。
店主の朝尾朋樹(ともき)さん(60)が、文化財の保存処理などで知られる𠮷田生物研究所(同市山科区)に標本づくりを頼んだ。
標本のハモの骨の数は頭部132、背骨148、右側の小骨311、左側315、歯391、ひれの骨2133など。あらかじめ撮影しておいたエックス線写真や朝尾さんの助言を参考に、根気よく組み立てた。
朝尾さんは「京料理人としてハモに徹底的にこだわり、解明したかった。でも、ここまで骨が多いとは思いもしませんでした」と話している。
朝尾さんは「京料理人としてハモに徹底的にこだわり、解明したかった。でも、ここまで骨が多いとは思いもしませんでした」と話している。
小骨まで1本残らず再現したハモの骨格標本。右は店主の朝尾朋樹さん=京都市東山区の「馳走 高月」で
ハモの骨格標本の頭部。肉食で鋭い歯が並ぶ=京都市東山区の「馳走 高月」で
ハモの骨格標本の頭部。肉食で鋭い歯が並ぶ=京都市東山区の「馳走 高月」で