HOME > バイオ情報研究部門 TOP > 「RFHR法」とは
RFHR法は、Radical-free and highly reducing methodの略であり、Kaltschmidt-Wittmann法を高い定量性と分離能を持つように改良
した方法です。O'Farrell法が、1次元ゲルにpH勾配をつけて蛋白質を等電点に泳動させる等電点泳動法であるのに対し、RFHR法は、
ゲル中に高い還元的環境を作り、泳動速度の違いで分離する定pH電気泳動法です。これにより、従来のO'Farrell法の弱点を補い、
高い分離・分析能を達成しています。
→「RFHR二次元電気泳動装置」の取扱説明はこちらへ
→「RFHR二次元電気泳動装置」の取扱説明はこちらへ
二次元電気泳動法の背景
プロテオミクスにおける蛋白質の分離・分析作業では、そのほとんどが1975年に開発されたO'Farrellの等電点二次元電気泳動法で行われています。ところが、等電点法には弱点が指摘されていることも事実です。すなわち、蛋白遺伝子の同定率が低い・塩基性蛋白質の分離が不十分である・等電点の人為的分裂が多数生じる・・・など技術的課題が多く、本質的な改善が望まれてきました。
プロテオミクスにおける蛋白質の分離・分析作業では、そのほとんどが1975年に開発されたO'Farrellの等電点二次元電気泳動法で行われています。ところが、等電点法には弱点が指摘されていることも事実です。すなわち、蛋白遺伝子の同定率が低い・塩基性蛋白質の分離が不十分である・等電点の人為的分裂が多数生じる・・・など技術的課題が多く、本質的な改善が望まれてきました。
参考文献:
J.O'Farrell ( 1975, J. Biol. Chem., 250, 4007-4021 )
Akira Wada "Analysis of Escherichia coli ribosomal proteins by an improved two dimensional gel electrophoresis.
1. Detection of four new proteins" ( 1986, J. Biochem., 100, 1583-1594 )
Akira Wada "Analysis of Escherichia coli ribosomal proteins by an improved two dimensional gel electrophoresis.
2. Characterization of four new proteins" (1986, J. Biochem., 100, 1595-1605 )
J.O'Farrell ( 1975, J. Biol. Chem., 250, 4007-4021 )
Akira Wada "Analysis of Escherichia coli ribosomal proteins by an improved two dimensional gel electrophoresis.
1. Detection of four new proteins" ( 1986, J. Biochem., 100, 1583-1594 )
Akira Wada "Analysis of Escherichia coli ribosomal proteins by an improved two dimensional gel electrophoresis.
2. Characterization of four new proteins" (1986, J. Biochem., 100, 1595-1605 )